ロンドン、ホットサンド、ジビエ。もしや私のために?と思ってしまうほど、好きなものが三拍子揃ったカフェ。ついに理想の相手が現れた、そんな感じ。
オープンは2020年7月。オリンピックの開催予定だったことで、この年のダガヤサンドウには本当にいろいろなカフェがオープンしました。その中でも大好きなお店。
ロンドンのマーケット出身
「DEENEY’S」はロンドンのマーケットからスタートしたストリートフードのお店。スコットランドの味を広めることをコンセプトにしているそう。今はロンドンに路面店を持ち、日本でもイベントでのトレーラー営業を続けたのち、いよいよ構えた路面店というのがこちらの北参道。来てくれて本当に嬉しい。抱きつきたい。
実は「DEENEY’S」がオープンする6ヶ月前、ロンドンにバースデートリップしました。ねずみ年の年女を記念して(?)チーズを食べ歩くプランを立てて。とあるマーケットで大人気のホットチーズサンドを目指して行ったものの、連日のチーズで胃を壊し、屋台を目の前にしてくたばった苦い記憶。それゆえ、ロンドンのマーケットから来たホットサンドイッチとあらば、リベンジに鼻息が荒くもなるのです。
噂のサンドイッチ「マクベス」
こちらのお店を有名にしたのは、ハギスを挟んだホットサンドイッチ「マクベス」。イギリスの「Time Out London」でロンドンのベストサンドイッチにも選ばれた一品。
MACBETH (マクベス)
羊の内臓、牛肉、オートミール、玉ねぎ、多くのスパイスで作られているスコットランドの伝統料理。(メニューより)
いろいろな食材とスパイスがひとつになって、複雑で深みのあるお味。羊のくさみはまったくないのに、ジビエでしか味わえない特有のうまみがあります。手の込んだお料理というものは、やっぱり深みがでるものなのね。
ぺったんこのしっかり焼きで、大好きなタイプ。このタイプって、熱が中にしっかりこもって、かじった時にあふれてくるうまみの熱気がたまらない。パンが全粒粉でザクザクした食感なのもツボ。そしてチーズの中で一番好きなチェダーチーズがこんなにドロリと。絶景です。
ホットサンドではなくトースティー
さんざんホットサンドイッチと書いておきながら、訂正。ここでは「Toastie(トースティー)」と呼びます。イギリスでホットサンドイッチをこう呼ぶのだとか。おしゃれだし、美味しそうな響き。
付け合わせも最高
12時から15時までのランチタイムにはサラダが付きます。実はわたくし、ここのカシューナッツドレッシングの大ファン。まろやかで香ばしくて、ルッコラのサラダにぴったり。買いたいくらい美味なのです。
お隣にあるビーツとにんじんのラペも、これがまた丁寧なつくりで。繊細な千切りと、鮮やかな赤がなんともきれい。にんじんが赤っぽくなるのは、ビーツの色で染まるからだそう。なぜだかきゅん。
ALLPRESS ESPRESSOのコーヒー
フラットホワイト
かわいいミントブルーのカップと、くるくる柄のティースプーンで登場。ゆるめの泡は、なめらかで優しい飲み心地。
コーヒー豆はニュージーランド発の「ALLPREESS ESPRESSO」のもの。日本国内でも清澄白河に迫力のロースタリーを持つブランドです。下の写真は2018年のもの。今は虎ノ門にもロースタリーカフェがあるそう。
オープンカウンター内でひときわ目を引くこの豪快なディスプレイもかっこいい。
外も中も真っ黒
お店があるのは、真っ黒なビルの1階。この建物は、ダガヤサンドウエリアでは昔からちょっと目立った存在。最上階のダークなバーが、知る人ぞ知る素敵スポット、というイメージ。13年前に、素敵なおじさまアートディレクターが連れて行ってくれたことで知ったのでした。懐かしい。そして何より時の流れに怯える。
そんな真っ黒な建物にぴったりな黒いカフェ。もともとここにあったみたいに、街になじんでいます。
実はロンドンは、30歳の時に短期留学した、私にとってちょっと特別な国。あの時は朝から晩まで授業を詰め込んでいて、おいしい外食の記憶なんて数える程度。トースティーという呼び方すら知らないレベル。あの日を取り戻すかのように、たくさん通わなくては。
DEENEY’S
東京都渋谷区神宮前2丁目3−26 ラ・ボワット・ノワール1階
営業時間:9:00-18:00(火-日)
https://deeneys.jp
※最新の営業時間は公式HPまたはInstagramでご確認ください。
近くのカフェもチェック↓↓↓
徒歩2分
徒歩3分